2013.11.5 未分類
プレーンベーグル
プレーンベーグルについて少しうんちくを。
粉の風味と味を一番感じることが出来るのがプレーン。(確信)
パンの中でそう思えるのはバケット、カンパーニュ、胚芽やグラハム粉などのリーンなパン。
人の味覚にも左右されるかもしれないけれど、普段甘い菓子パンや大量生産されてるフカフカな食パンなどを食すことに慣れていると
当店のプレーンベーグルを食べると「味なくなぃ?」と感じる場合があります。
しかし、それは当然なこと。主に小麦粉の味と香りのみですから。
バターや砂糖、卵に牛乳、美味しくなる魔法の何かが配合されていれば、当然違いは歴然と言えます。
プレーンの香り成分は穀物粉(小麦粉を含む原料)、イーストや細菌の発酵による副産物(イースト菌は糖分を餌にして活動し副産物としてアルコール臭を放ちます。)そして加熱によって生じた化学反応物 から生じたもので、キャラメル臭、焦げ臭、甘い香り、アルコール臭が中心となります
私も様々なプレーンベーグルを試しましたがクラスト(外皮)の焼成温度の違い(キャラメル化反応)によって変化があることがわかりました。
もちろん使用している小麦粉の生産地によっても食感や風味も違います。種の秋まき小麦か、春まき小麦かによっても違いがあります。
ちなみに当店の北海道小麦粉は残留農薬心配のない安全な春まき小麦粉です。
冷凍ベーグルプレーンを解凍しトースターではなく、さらにレンジで温める→半分にカットして香りを嗅ぐとアルコール臭を感じることがあります。
この香りを感じてもなんら問題は無く、通常パンの中には0.5%ほど残留する香りです。水蒸気とともに揮発してしまうものなので少々さましてから食べます。
強い原料の香り(卵、バター、乳製品)が小麦粉の中のでんぷんやタンパク質と水和、加熱されて生じる柔らかな風味。
それとは異なるプレーンベーグル。
派手さやインパクトはなくてもご飯と同じような感覚で日々寄り添っていきたいなぁと思います。
「味がない」ではなく「この味がプレーン本来の味なんだ」
そう感じていただけたら。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。です。